Copyright © 2000 by Eric Baudais
Copyright © 2001 by UMEDA Norihiro (日本語訳)
セッションプロパティはFigure 1のようにGNOMEで動作しているアプリケーションやキャプレットの状態を監視しています。
セッションプロパティは現在動作中のアプリケーション及びキャプレットの一覧を表示します。
このプロパティでは各プログラムのスタイルと優先度を変更することが可能です。
お望みなら、アプリケーションを終了させてGNOMEセッションから削除できますし、またセッションプロパティでGNOMEアプリケーションを殺してセッションマネージャから削除することで、次回のログインから再起動しないように設定することもできます。
当然killコマンドで明示的にアプリケーションを殺すなど他にも方法もありますが、復活状態にあるアプリケーションの再起動を止めさせることはできません。
そのようなアプリケーションを永続的に除くには削除ボタンを使う以外に方法はありません。
 | 追記 |
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完全にGNOME対応でないアプリケーションはセッションマネージャで管理されません。
アプリケーションがGNOMEに対応しているかどうか調べるにはセッションプロパティを起動して下さい。
セッションマネージャで管理されている場合、一覧の中にそのアプリケーションが表示されているはずです。
ログイン時にGNOME非対応なアプリケーションを再起動させるためには、Non-session-managed Startup Programsの章をご覧下さい。
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GNOMEセッションを保存するには->->->->を選択します。
ここでは、アプリケーションの設定や作業(開いているファイルや未保存のデータ)などの状態を保存できます。
 | 追記 |
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GNOMEに対応していないアプリケーションでは現在の設定やそれに関連する作業は保存されません。不測の事態に備え定期的に作業を保存することをおすすめします。
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順番ではGNOMEセッションマネージャ上で起動するアプリケーションの順番を設定します。
ここで依存関係にあるアプリケーションやキャプレットを起動した後で他のアプリケーションを起動させることが可能になります。
もしサーバのようなウィンドウマネージャより先に起動させる必要があるアプリケーションは、順番の値を変更して下さい。大抵のアプリケーションは値が50になっています。
もしアプリケーションやキャプレットがウィンドウマネージャの一部をなしていたり重要なシステムであったら順番に小さい値を指定して下さい。
 | 重要 |
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順番は上級ユーザのみを対象にしています。
順番についての知識を持たない方が値を変更することは控えたほうが無難です。
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スタイルオプションはGNOME セッションマネージャ上で動作するアプリケーションの再起動時のスタイルを設定します。
スタイルオプションによって、アプリケーションの終了時における振舞いが変わります。
ほとんどのアプリケーションスタイルは標準になっています。
現在アプリケーション及びキャプレットのスタイルは4種類あります。
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通常 - このスタイルでは再ログイン時にアプリケーションが起動しますが、通常と同じくkillコマンドで終了できます。
大抵のアプリケーションはこれで動作しますし、また判断に迷う際にはこのスタイルが安全です。
他のスタイルとは異なりスタイル欄には何も表示されていません。
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復活 - このスタイルのアプリケーション及びキャプレットはkillコマンドを受けても再び起動します。
このオプションは第一にユーザの干渉にかかわらず継続的に動作するアプリケーションやサーバに利用されます。
復活スタイルで動作するアプリケーションの例としてセッションマネージャとGNOMEパネルが挙げられます。
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ゴミ - このスタイルではアプリケーションやキャプレットが一時的な存在であることを示しています。
ログアウトするとデータを保存後にアプリケーションは終了し、再ログインしても再起動はしません。
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設定 - このスタイルは、そのアプリケーションが単にGNOMEやGNOME対応のソフトウェアの設定を保存、読み込みのためだけに動作していることを示しています。
これらのアプリケーションやキャプレットは通常低い優先度やハンドル設定になっています。
 | 重要 |
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スタイルオプションは上級ユーザのみを対象にしています。スタイルについて知識を持たない方が値を変更することは控えたほうが無難です。
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状態ではGNOMEセッションマネージャ上でアプリケーションやキャプレットがその瞬間どうなっているかを表示します。
目にするのはほとんど 休止状態か活動状態のいずれかです。
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休止 - 休止状態にあるアプリケーションは、動作開始待ちか既に動作を終えたかのどちらかです。
これらのアプリケーションはユーザ待ちの状態にあります。他の状態と違い休止状態にアイコンは表示されません。
状態の欄には空白になっているだけです。
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動作 - 動作状態にあるアプリケーションは、セッションの中で通常通りに走っています。これはアプリケーションの通常の状態であり、最もありふれたものです。
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開始 - 開始状態にあるアプリケーションは動作状態に移行する最中にあります。
ほとんどのアプリケーションは瞬間的に動作状態に移行します。アプリケーションの開始に若干時間がかかっている場合を除いて、通常この状態を目にすることはありません。
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保存 - 保存状態にあるアプリケーションは設定やデータを保存しています。
この状態はログアウト時や手動でセッションを保存する時、GNOMEセッションマネージャが各アプリケーションにデータ保存を命ずる際に起こります。
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不明 - 不明状態のアプリケーションはGNOMEセッションマネージャに対する応答が帰ってこない状態にあります。。
一般的に、不明状態にあるアプリケーションは暴走しています。
この状態に陥ったアプリケーションがあったら、セッションプロパティ内をクリックして強調表示させ、削除ボタンを押してください。
削除ボタンはGNOMEセッションマネージャからアプリケーションを削除、終了させます。
アプリケーションが暴走した後や、状態欄が復活の場合は、削除ボタンで終了させることをおすすめします。