Whole document tree Chapter 1. データ入力1.1. 文字列と数字セルに入力できる基本的な形式のデータとしては、文字列、数字、式、セル参照があります。 その中でも最も単純な種類のデータは文字列と数字です。それらは、セルに保管される定数値に過ぎません。この種のデータについては特に決められたシンタックスはありません。ただ一つの制限事項は、文字列や数字には新しい行を入れたり、冒頭に「=」を使うことができないことです。「=」は式あるいは参照を含むセルを表すのに使われます。 文字列入力の例として、 Figure 1-1 を参照してください。 1.1.1. 日付と数字文字列の中でも日付及び数字は特殊なケースで、数字の型に自動的に変換されます。入力した文字列が日付や時刻のフォーマットに一致した場合は、その文字列はシリアル値(その文字列の時刻を代表する)に変換され、セル・フォーマットは元の文字列のフォーマットに設定されます。 この機能は、認識可能なフォーマットで数字を入力するだけで使うことができます。この数字は Gnumeric によって自動的に適切なシリアル値に変換されます。この機能があるため、普通に読取りができるフォーマットで日付を入力しておいて、Gnumeric の内部ではそれを数値フォーマットで保管することができます。 ここで興味深いのは、ユーザが入力した文字列をオートフィル機能で正しく入力できることです( Section 1.7 参照) Gnumeric が認識するいろいろな日付や時刻のフォーマットの例については、 Example 3-3 を参照してください。 1.1.2. セルの編集セルにデータを入力する方法
数式入力の詳細については、 Section 1.2 を参照してください。 1.1.3. コマンドの編集セルを選択してデータを入力すると、限定編集モードとなります。これは、参照を含むデータの入力に便利なモードとして用意されたものです。このモードでは、編集ミスを修正するのに使う主なキーはバックスペース・キーです。 1.1.3.1. 上級編集モードさらにいろいろな機能が揃ったオプションの編集モードもあります。特に長いデータの入力向けに、上級編集モードが用意されています。 このモードは F2 を押してアクセスすることができます。すると、ワークシート上のフォーカスが、カレント・セルから編集領域にシフトします。すると、セル内のテキストやデータをさらに細かく制御できます。カーソル・キーを使ってセルのデータ内でカーソルを移動することもできるようになります。データ入力領域の詳細については Section 4.1.3 を参照してください。
1.1.3.2. エラー・メッセージユーザが許可されていない数式やデータを入力すると、そのセルにはエラー・メッセージが表示されます。 |